当日再びリハーサル。 スタインウェイの調律は江口繁夫さんです。 遠く神奈川から泊りがけでかけつけてくださり、早朝ホール入り・調律。 ヤマモトコレクションの山本宣夫さん、波多野みどりさんも前日にプレイエル運搬、 調律、岡崎宿泊。 この日は2台ともに演奏するため、早朝から両方のピアノの調律、 両方のピアノのリハーサル、と 開演時間(18時)までの1分1分が本当に貴重でした。 江口繁夫さんは、それまで岡崎のシリーズを手がけてくださっていた 辻文明さんの推薦でいらしてくださいました。 岡崎の全曲演奏会は2004年1月から始まり、初回から第3回まで すべて辻さん。 いつも早朝新幹線で岡崎へ。必ず閉演を見届け、握手をして その日の夜、再び新幹線で戻られました。 辻文明さんはこの演奏会の少し前に世を去られました。 国際電話で「今回は体調がベストでなく難しいから、責任を持って 実力も人柄もすばらしく暖かい江口さんを紹介します」とおっしゃった お声を忘れることができません。 この写真は2005年の全曲演奏会・第3回終了後、ホールのホワイエで 辻さんと一緒に撮っていただいた唯一の写真です。 辻さんを偲び、深い感謝の気持ちをこめて スタッフの方が写真を引き延ばしてロビーに写真を飾ってくださいました。 写真を撮ったのと同じ場所、ホールのホワイエです。
by chopinissimo
| 2006-06-03 03:00
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